CROSSTALK 01 /アプリ×インフラ
ユーザー
ファーストで
ともに進化を。

CROSSTALK01 アプリ×インフラ編 ユーザーファーストでともに進化を。

TALK MEMBER

インフラ技術本部

山田 豪士

工学部/
情報・メディア工学科 卒
2010年入社

PROFILE

仮想サーバを作るための基盤や、システムがちゃんと動いているか監視する仕組み、Gaiaと呼ばれる基幹システムの基盤部分の構築や運用・保守に従事してきた。現在はセキュリティを強化した基盤の「企画」を担当している。

インフラ技術本部

潮﨑 祐亮

都市情報学部/
都市情報学科 卒
2016年入社

PROFILE

JASTと呼ばれる豊田通商の基幹システムを構築するプロジェクトで、インフラ系の構築作業を担当。現在はデータ連携の機能を担っていた基盤の再構築プロジェクトで、プロジェクトマネージャーを務めている。

インフラ技術本部

河田 直人

数理情報学部/
情報通信学科 卒
2012年入社

PROFILE

入社以来、豊田通商の金属本部向けの受発注や在庫管理などを行うシステムを担当。新しい基盤へとシステムを移行するプロジェクトなどに取り組んできた。現在はインフラ部門で活躍中。

アプリケーション技術本部

野村 友裕

理工学部/
情報工学科 卒
2015年入社

PROFILE

豊田通商向けの取引先の与信管理システムを担当。取引先数の増減に合わせて、システムをチューニングするなどの一般的な保守作業に加えて、同システムを国内外の豊田通商グループ会社に展開する取り組みなどにも携わっている。

テーマ1/豊通シスコムを形作るふたつの部門について アプリとインフラが連携
することでシステムが形に。

河田

学生のみなさんのために、シスコムのアプリ部門とインフラ部門の役割について、あらためて整理しますね。まず私たちアプリ部門は、豊田通商がさまざまな業務を行うなかで必要となるシステム・アプリケーションを構築する仕事ですね。

野村

そうですね。たとえばこれまで紙の書類で行っていた業務や、現在の業務の実態に即していないシステムがある場合に、あるべき姿をお客さんといっしょに考えながら、いちから新しいシステムを作る「開発」。そして、今動いているシステムを安定的に運用するという「保守」。アプリ部門には、大きくはこのふたつの業務がありますね。

山田

私たちインフラ部門は、アプリ部門がシステムを開発するために、それが動く基盤を構築する役割。物理的なところでいうと、サーバや通信で使うネットワークなどを整備して、運用する業務を担っています。また、ユーザーがコミュニケーションで使う、メールやチャットなどの仕組みづくりはインフラ部門のミッション。これらは、コミュニケーション基盤などと呼ばれていますが、どんな業務においても必要となる基本的なものなので、企画から構築・運用まで、全般的にインフラ部門で担当していますね。また、セキュリティ対策もインフラ部門が担っています。外部からのハッキングや不正な行為が行われないように、セキュリティを強化する取り組みを行ったり、不正なアクセスが無いか常時監視もしています。

潮﨑

わかりやすくたとえると、アプリを「電化製品」や「車」とするならば、インフラは「電気」や「道路」というイメージ。電気や道路がないと電化製品や車が使えないように、データを受け渡す道が整備されていないと、アプリはデータが受け取れない。なのでシスコムでは、アプリとインフラ、ふたつの部門が常に連携して、システムの開発や運用保守を行っています。

野村

アプリ部門で開発したシステムは、インフラ部門の方にデータを反映してもらって、はじめて本番環境でシステムが稼働する。そういう意味でも、常にアプリ部門とインフラ部門で連携して作業することになりますよね。

潮﨑

特にシスコムの業務は、システムが完成して終わりではなく、その後もずっと運用保守を続けていくという業務なので、絶えず密接に関わっていきますね。

河田

シスコムの事業部の部署は、このアプリ部門かインフラ部門のどちらかに分類されるということになりますね。私たちアプリ側が担当しているのは、あくまでもユーザーさんがやりたいことを形にする部分。その形にしたものを実際に基盤に乗せていく際には、アプリ開発とはまったく違う部分で必要な専門技術も多く、そこはインフラ部門という専門チームにお願いする必要があるため、このような組織の構図になっているのかなと思います。インフラ部門の方々は、やはりサーバや基盤に関してのプロなので、すごく頼りにしています。とはいえ私としては「僕らはアプリ部門だからインフラのことは知らなくていいよな」ではいけないと思っていて、広く浅くでもいいから、インフラの知識も理解しようと心がけていますね。そうすることで、連携しやすくなりますからね。

山田

インフラ部門も同じ気持ちでいますね。たとえば、私たちがコーディングなどの専門知識をすべて理解するというのは、なかなか難しいと思っています。でも、アプリ部門の方たちがどういうことを実現したいのかをちゃんと理解して、そのためにはインフラとしてどういう構成にしなければいけないかというのを意識して考えるようにしています。お互いがやろうとしていること、やりたいことをちゃんと理解して、両方が納得してプロジェクトを進められるようにしていきたいですね。

テーマ2/部門間の協力体制について 一体となってユーザー
ニーズを実現していく。

山田

サーバ障害などのトラブルが発生した時には、アプリ部門に本当に助けられていますね。サーバに障害が発生すると、そこで動いているアプリにも当然影響が出て、それを使うユーザーさんに迷惑がかかります。そういうトラブルが発生したときは、アプリ部門の方が窓口になって折衝してくれる。ユーザーさんに事情を説明し、システムが使えない間の別の手段を用意するなど、なるべく影響を最小限に留めるように調整してくれるので、ありがたい気持ちでいっぱいです。

河田

逆もしかりです。アプリ側で障害があったときには、すごくインフラ部門に助けてもらっています。トラブルが起きたその日中に急いでアプリを改善しなければいけないようなことが稀に起こりますが、最終的にはその修正したアプリをインフラ部門の方々に適応してもらわなければいけない。そういうときに、たとえその作業が夜遅くになったとしても、スケジュールを合わせてくれるなど、柔軟に対応してくださるので、本当に助かっています。

潮﨑

そこはやはり最終的にはユーザーさんのためなので。ユーザーさんの声をもとにアプリ部門がスケジュールを立てているため、インフラ部門もそのスケジュールにできる限り応えようと思っています。アプリ・インフラがどうこうではなく、シスコム全体として、みんなでユーザーのためにできることを考えているということだと思います。

野村

さっきの、アプリ部門とインフラ部門の連携のところでも話が出ていましたが、スケジュールを立てるためにも、やはりアプリ部門の私たちも、インフラのことをもっと勉強していかなくていけないと思っています。知識が無いと、ついつい簡単に考えてしまいがちなんですが、サーバをひとつ準備するのにもいろんな工程が必要で、けっこう大変なんですよね?

潮﨑

そうなんですよね。ひとつの環境をつくるのにも、OSをインストールすることにはじまって、いろんな準備が必要になってくるんですよね。たとえばパッチファイルをあてて設定する際にも、ファイルの読み込みだけで一日中かかってしまうなんてことも…。インフラ部門には、想像以上に時間のかかる工程が多いかもしれませんね。やっている私たち自身が、こんなに時間がかかるのか、って驚くことがあるくらいですから(笑)。

山田

さらに、インフラ部門では「他のアプリでは大丈夫?」という視点も必要なんですね。「あるアプリの必要要件に合わせてちょっとサーバの設定を変える」という場合に、その設定を変えることで、他のアプリに影響が出ないかを慎重に検証する必要があります。そうすると、その検証にけっこう時間がかかったりするんですよ。あとは、たとえばひとつのファイルをコピーしたいという依頼があったとき、それがシステムや他のアプリにほぼ影響のない作業だったとしても、セキュリティや運用ルールという側面での手続きが必要な場合もありますね。

野村

ですよね。そのあたりを、私たちアプリもできる限り正しく認識しておこうと思っています。確かに、ひとつのファイルを消すなど、作業自体は10秒ほどでできちゃうことでも、それによってネットワーク全体が止まってしまうことも起こり得るので、ルールをしっかり定めて慎重に運用していかなければ、怖いですもんね。だから、そのあたりの事情を、きちんとユーザーさんに理解していただけるように、しっかり説明して納得してもらいながら進めていくというのも、アプリ部門の役目だと思っています。

テーマ3/最近のトピックについて 時代に合わせ、柔軟に
領域を広げていく。

野村

現在インフラ部門では、今までのいわゆるインフラだけではなく、たとえばRPA※に取り組んだりしているじゃないですか? だんだんインフラ部門の領域が変わってきているんですか?

※RPAとは…「Robotic Process Automation」の略。コンピューター上で行われる業務プロセスや作業を自動化する技術。

山田

そうですね。変わってきているというか、インフラ部門の取り組む領域が広がってきているのかなと。シスコム独自に構築したサーバだけでなく、クラウドのサーバを利用することも増えてきたりしています。そうすると、クラウドサーバに特有の、また違った管理業務が加わったりしています。さらに、SaaS※型のクラウドサービスだと、アプリケーション開発が不要なものもあるので、その場合はアプリ部門を通さず、インフラ部門だけでそのクラウドサービスの導入をまとめて担当するというケースも出てきたり。また、今言ってくれたRPAも、ユーザーの仕事を自動化するという考え方からするとアプリ部門の業務ともとれるんですが、部署やシステムに関係なくみんなが必要になる「ベースとなるような作業を自動化する」という観点で考えれば、インフラ部門の範疇かなと。

※SaaSとは…「Software as a Service」の略。ユーザが自分のPCなどにインストールして使用するのではなく、インターネット経由でサービスとして提供・利用される形態のソフトウェア。

河田

そうですね。クラウド化が進むことで、より一層アプリとインフラの垣根がなくなってきているなとは、私も感じていました。

山田

これからますますクラウド化が進んでいくと予想されますが、サーバなどを扱う処理が減る分、インフラ部門の業務が縮小するかというとそんなことはなくて。さっきもちょっと話に出ていましたが、たとえばクラウドサービスは基本的に、使った分だけコストがかかるという仕組みが多く、使用量によってクラウド上の仮想サーバのスペックが自動的に上がっていくサービスもあるので、データの使用量をコントロールしていく必要があるなど、クラウドならではの悩みがあるんですよね。

潮﨑

あとはクラウドの場合、クラウドを提供しているサービス側で障害があった場合、私たちがどれだけがんばっても障害を解決できないので、そういうもどかしさはあったりしますね。

河田

なるほど。当然ながらアプリ部門でも、常に新しい時代にあったアプリ開発が求められています。これからも部門の垣根を越えてしっかり連携して、シスコムが一体となってユーザーさんの期待に答え続けていきたいですね。

テーマ4/豊通シスコムの強みについて 上流から下流まで、
幅広く業務を展開。

山田

情報系の会社って、システム開発における特定の工程を担当していることが多いけど、うちは業務のカバー範囲が広いから、上流工程から下流工程まで対応できる。だからこそ、こういうことをやっていきましょうという提案がすぐにできる。それがシスコムの大きな強みのひとつですね。シスコムには、上流工程でプロジェクトをまとめる業務もあるし、下流工程で実際のプログラムを組む業務もある。アプリの仕事もあるし、インフラの仕事もある。自分がやりたいことがやれる環境が揃っているというのは、働く人にとってすごく魅力的なんじゃないかなと思いますね。

野村

シスコムは、いわゆるユーザー系のITベンダー/SIer※なので、なんとなく公務員的な感じなのかなと思ったりしていましたが、入社してみると、ちょっと違った(笑)。安定して業務があるので、そうした意味では公務員的と言えるかもしれませんが、与えられた仕事を黙々とこなすという感じではまったくなく、こちらから積極的にどんどん提案して業務を進めていく感じがすごくいいバランスだと思います。

※Slerとは…システムインテグレーターのことで、システム開発にまつわる全ての業務を引き受ける企業のこと。

潮﨑

そして、人を大切に育ててくれる会社ですよね。研修は1~6年目までずっとありますし、それ以外にも自分が受けたいと希望したら、いろんな研修が受けられますしね。仕事でも、「やりたい」って手を上げればやらせてもらえるなど、自分の希望を聞き入れてもらえる環境がある。

河田

あと、私が思うのは、自分に近しい人がたくさんいる、ということ(笑)。ちょっと変な表現かもしれないけど、体育会系な感じでもなく、内向的すぎる感じでもなく、「ちょうどいい人」が集まっている(笑)。自分もそういう中間の人間なので、すごく馴染みやすいですね。

山田

そういう恵まれた環境に感謝しつつ、これからも部門の垣根を越えて、みんなでシスコムを盛り上げていきましょう。